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Dinesh N. Naikさん(情報通信工学専攻博士後期修了)が2012年度応用物理学会光学論文賞を受賞

2013年05月02日

武田・宮本研究室のDinesh N. Naikさん(情報通信工学専攻博士後期修了)が在学中の研究業績で2012年度応用物理学会光学論文賞を受賞しました。

光学論文賞は40歳未満の研究者を対象として国外の論文誌を含めた広範な学術誌に発表された光関連分野の論文のなかで卓越した論文に対して与えられる賞です。この賞は53年の歴史を持ち、光学の分野では非常に高い水準の賞として知られています。2012年度受賞者2名のうちの1名に選ばれました。

受賞者Dinesh Naikさん(中央)、Stuttgart大学光工学研究所長 Wolfgang Osten教授(右)、Stuttgart大学滞在中の武田光夫 本学名誉教授(左)

今回の受賞はDinesh N. Naikさんが同専攻在学中および先進理工学専攻の武田・ 宮本研究室在職中に行った研究に基づいており、米国光学会の論文誌に発表した下記の論文に対して与えられたものです。

【受賞論文】
”Coherence holography by achromatic 3-D field correlation of generic thermal light with an imaging Sagnac shearing interferometer” Opt. Express、20、 (2012) 19658-19669.
D. N. Naik、T. Ezawa、R. K. Singh、Y. Miyamoto、and M. Takeda.

【関連論文】
”Photon correlation holography” Opt. Express、19 (2011)1408-1421.
D. N. Naik、 R. K. Singh、T. Ezawa、Y. Miyamoto、and M. Takeda.
”Real-time coherence holography” Opt. Express、18 (2010) 13782-13787.
D. N. Naik、T. Ezawa、Y. Miyamoto、M. Takeda.

【経歴】
Dinesh N. Naikさんは、2007年にインドのHyderabad大学大学院物理学専攻修士課程を修了後、文部科学省国費留学生として情報通信工学専攻博士後期課程に進学し、2011年に同専攻を修了して博士(工学)の学位を取得しました。その後、電気通信大学研究員(科学研究)を経て、現在はHumboldt博士研究員としてドイツのStuttgart大学光工学研究所で新しいイメージングやセンシング技術について研究しています。

光波の本質である揺らぎを制御し「混沌」の中に所望の「秩序」を創り出すことを目指すDinesh N. Naikさんの研究は、照明光のコヒーレンスや強度相関関数を自由に制御することにより、リソグラフィー光学系や高分解能光学顕微鏡の性能向上や、無分 散光トモグラフィーなどの将来の新技術への発展の可能性が期待されています。


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