スペクトルを人為制御したファイバーレーザー 【次世代ファイバー光源の探求】
開発したYb添加フォトニックバンドギャップファイバーの(a)断面顕微鏡写真と(b)コアモード近視野像。(c)波長1178nmにおける増幅特性。
フォトニックバンドギャップ導波モードのバンドパスフィルタ特性により、Ybイオンの誘導放出特性を人為的に制御して、利得の高い波長の発光を禁制し、従来不可能であった利得スペクトルの裾域での高効率高出力レーザー動作に、世界で初めて成功した。
(Optics Express Vol.17, No.2, p.447-454 (2009), Vol.18, No.16, p.16345-16352 (2010).)
薄型ディスクセラミックレーザー 【高平均出力高エネルギーフェムト秒光源のために】
Yb:Y2O3セラミックを用いた薄型ディスクレーザーの(a)16パスマルチ励起システムと(b)共振器構成。モード同期時の(c)パルス列と(d)強度自己相関波形・スペクトル。
利得媒質を100ミクロン程度と極力薄くして背面冷却する構成は、高効率な一次元排熱を実現し、熱に起因する諸問題を軽減して、固体レーザーにおける高輝度高出力動作を可能とする。新材料であるYb:Y2O3を用いた薄型ディスクレーザーに世界で初めて成功した。
(Optics Express Vol.20, No.9, p.10847-10852 (2012).)